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語る手記(20)
- 2018/5/7
1989年、NTTが新たなビジネスをはじめた。「0990」から始まる番号に電話をかけるとニュースやスポーツなどさまざまなコンテンツにつながるもので、番組の利用料はNTTが徴収する。この「ダイヤルQ2」サービスはあっという間に世に広がったが、アダルトコンテンツによる高額請求が社会問題化し、急速に影を潜めた。
このままでは終われないということなのか。マネックスがコインチェックを完全子会社化すると発表した。いずれIPOも目指すという。仮想通貨の流出で信用は失墜したが、金融業界を変えた新技術として見れば、その真価は測りきれていない。
Q2サービスのプロバイダー第1号だったダイヤルキューネットワークの真田哲弥社長(現、KLab会長)に当時のことを聞いたことがある。同社は89年に設立し、翌年には年商40億円を超えていたが、91年にはあっさりと破綻した。「十数億円の負債を抱え、暴力団につかまって監禁されたこともあった」というが、今では東証一部上場企業の代表だ。新ビジネスの行く末を測るのは、いやはや、難しい。
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。
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