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語る手記(19)
- 2018/4/21
9試合で11打数無安打、5三振。
野村克也さんのプロ入り1年目、南海ホークスでほろ苦いデビューだった。球団課長からは「素質がないから職を変えろ」と言われるが、「クビにしたら南海電車に飛び込みます」と拝み倒した。のちに戦後初の三冠王に輝くとは、誰も思わなかったろう。
もうすぐ4月になる。全国では来年の採用に向けた就活イベントが相次いで開催されている。この4月から社会人になるという人もいるだろう。数年前に堀江貴文さんが近畿大学の卒業生に向けて話した言葉が記憶に新しい。「レールの敷かれた上を、ただ走ってきた人生を終える。これからは、レールのない世界に飛び込むことになる」失敗に落ち込むことも少なくあるまい。
うまい先生なら20分で終わる手術が、2時間かかる。iPS細胞研究所の山中伸弥さんは、大学卒業後に勤めた整形外科で「ジャマナカ」と呼ばれていたという。「人間万事塞翁が馬、という言葉がありますが、私もそうした経験から病院を辞めて、大学院に入り直して。それで今に至っている」つらく苦しい日々の先には、明るい未来もあると信じたい。
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。
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