販促会社の人気商品 1位はうちわ【イケテルノベルティ】

▲クリアボトルは1本500円と高価だが、インスタ映えを狙えるので人気だ

販促会社の人気商品 1位はうちわ

イベントなどで使う販促商品の製造販売が売り上げの9割を占める平林印刷(福井市)に、人気のノベルティ商品について聞いた。

1番は「うちわ」だ。企業ロゴや社名を大きく載せることができ、1000枚作って3万円程度と、コストパフォーマンスの高さが人気の要因となっている。単価は激しい価格競争を通じ、10年前に比べ5分の1程度に下がったという。「クリアファイル」「カレンダー」も人気だ。販促商品約1000点を扱う同社だが、これら3つの商品で売り上げの半分強を占める。

一方、同社自身が展示会のノベルティとして採用するのが、マカロンの形を模した付箋だ。カラフルな見た目がインスタ映えするノベルティとして評判が良いという。こちらも企業ロゴを印刷できる。価格は1000個で17万8000円だ。展示会で配布するノベルティに限ると、マシュマロやミントタブレットも人気だ。ケースに企業ロゴなどを印字するものがよく売れるという。

流行はインスタ映え

▲マカロンの形をした付箋は平林印刷自身がノベルティとして採用する

インスタ映えは、ノベルティの市場でもキーワードになりつつある。代表例が、飲み物を入れるクリアボトルだ。こちらは1個当たり500円と高価だが、飲み物を入れた写真がSNSに投稿されると、ロゴや社名をPRできる。不特定多数の人に配るのではなく、フォロワーを多く抱える特別な来場者へのノベルティとして用いられることが多い。

最後に、今後、火がつきそうなノベルティについてスタッフに聞くと、「箸」をあげた。「ボールペンではありきたりと考える顧客に社名入りの箸を提案している。捨てられにくいので宣伝効果が高い。金の鶴を印字するなど高級感を出しやすい一方で、1000本で12万2000円とボールペンと遜色ないコストパフォーマンスも魅力」(尾山正悟課長)

ノベルティを選ぶコツは、中高年男性が多い展示会ならばミントタブレット、夏ならばうちわ、のように客層と季節を考慮することだという。


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