キャンプの聖地 沖縄、ファンや選手が地域潤す

 
  • 2018/2/27
▲横浜DeNAベイスターズがキャンプのため那覇空港に到着。報道陣のほかファンも出迎え

 首都圏が大雪に見舞われて交通網がまひする1月末、沖縄県では暖かな春の陽気に包まれていた。

 同月25日、沖縄県庁前ではこれから県内各地ではじまるプロ野球キャンプの開催を前に、沖縄出身のプロ選手などを集めたイベントが開かれていた。

 この時期、県内にはさまざまなスポーツチームが訪れる。豊かな自然と温暖な気候に恵まれていることから、冬季期間のキャンプ地として国内トップクラスの好環境を有しているためだ。

 今季、沖縄県内でキャンプを行うプロ野球チームは12球団中9球団。さらに韓国プロ野球5球団も訪れる。キャンプ開催はすべて2月上旬から3月上旬の約1カ月に集中しているのも特徴だ。

年間17万人超の選手が訪れる

 こうしたスポーツチームを呼ぶ力を、スポーツコンベンションとして地域産業の活性につなげているのが沖縄県だ。

 同県文化観光スポーツ部は「キャンプを県内で開いてもらうことで、1チームで数百名規模の選手や関係者が県を訪れてくれる。当然、宿泊施設や飲食店なども、数日にわたって利用してくれる。熱心なファンもキャンプの様子を見に来て、ついでに県内を観光してくれる。キャンプをきっかけに沖縄の経済が活性化されるのだ」と語る。

 県がこうしたスポーツコンベンションに基づく地域振興事業を開始したのは2010年のことだった。施設の確保など受け入れ態勢の整備に課題を残しながらも、地元コンベンションビューローや体育協会などとの連携は進んだ。

 今や県を訪れる観光客数は、2、3月それぞれで約700万人に上る。ピーク時である8月の約900万人に迫る勢いで増加を続けている。キャンプのために県を訪れる選手の数は年間17万人を超えるという。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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