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語る手記(14)
- 2018/2/10
- CES
「まず、自分の中にどういう夢、願望があるのかを発見する」。自身の作品づくりについて聞かれた漫画家、藤子・F・不二雄はそう答えた。次に、それをどうやって解決していこうかと考える。「その結果としてどんな良いこと、あるいは騒動が巻き起こったかの転結を想像することで、一つの物語が生まれるんです」。同氏の代表作『ドラえもん』に登場する秘密道具の数々は、こうして考え出されてきた。
▼子ども向けの夢物語だったはずのドラえもんの世界は、少しずつ現実になっているようだ。世界最大の家電見本市「CES(セス)」が9~12日に開催され、人を乗せて目的地まで移動する「有人ドローン」のデモが行われた。タケコプターと言うにはほど遠い代物だが、自ら操縦する必要もなく気軽に、自由に空を移動できる社会が間近に迫っていると想像すると、見かけの違いほど異なるものとも思えない。
▼ドラえもん連載初期の話に、「糸なし糸電話」という秘密道具が登場する。当時は夢の道具だったのだろうが、今では「携帯電話」としてほとんどの人が持つ必需品となった。渋滞ばかりの都市部の苦しみも、もうすぐ空飛ぶタクシーが解決してくれるかも。
米国家電協会が主催する世界最大規模の家電ショー。家電メーカーがテレビなどの最新技術を競い合う。毎年1回開かれ、今年は日本や韓国、米国などの3千社以上が参加し、約15万人が来場する見通し。
引用元:https://kotobank.jp/word/CES%28%E3%82%BB%E3%82%B9%29-893018
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。