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グルメンピック詐欺 泥沼化する裁判
- 2018/1/10
グルメンピック詐欺 泥沼化する裁判
2017年2月に日本最大級のグルメイベント「グルメンピック」を開催するとして全国の飲食店から出展料約1億4000万円をだまし取った事件について、逮捕された主催会社・大東物産(東京都中野区)の社長ら5名の裁判が泥沼化している。
12日には前社長の大須健弘被告の公判が開かれ、無罪を主張した。大須被告の容疑は詐欺。
イベントの開催意思がないにもかかわらず、開催するかのようにうたって出展料を振り込ませたとして、追起訴を受けている。だが、大須被告は「開催の準備をおこなってきたのは事実であり、金をだまし取る計画も、意思も、相談もなかった」として無罪を主張した。
大東物産は2013年に設立したイベント企画会社。今回の詐欺事件で大須被告のほか社長の中井冬樹被告、田邉智晃被告、矢野千城被告、高木信治被告の4人が逮捕された。同社は昨年12月ごろから、今年2月に味の素スタジアム(東京都調布市)と舞洲スポーツアイランド(大阪市)でグルメンピックを開催するとして営業活動を行っていた。だが、今年1月中旬になって開催延期が出展者へと通達されたことがきっかけで、6月に詐欺容疑で逮捕された。5人は出展営業やイベント企画、資金管理などを分担しており、大須被告は現金の引き下ろしのみを担当していた。
大須被告は「田邉、矢野ら4人に指示されただけ」としており、詐欺行為の立証には時間がかかりそうだ。
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。