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「ベトナムフードEXPO」開催
- 2017/12/10
- ベトナム
▲アジアを中心に約400社が出展した
「ベトナムフードEXPO」開催
日本食レストラン人気が追い風に
世界各国の食品・関連用品・フードシステムが集結する国際展示会「ベトナムフードEXPO2017」が、15~18日に開催された。会場はサイゴン展示コンベンションセンター(ホーチミン)で、主催はベトナム貿易振興局。
今回で18回目の開催となる。
同展はベトナム国内の大手食品企業を中心に約400社が出展し、約1万3000人が来場するイベントだ。うち2割がベトナム国外からの参加で、東南アジア諸国への販路開拓を狙う企業に好評を博している。
日本からは37社が出展した。漆器や陶器などの出展も多く、日本製品の技術の高さをPRした。1892年創業の老舗漆器店・天野漆器(富山県高岡市)は今回はじめて同展へと出展した。
「これまで中国、台湾、上海、シンガポールの展示会に出展してきたが、日本の漆器やガラス製品にはアジア人も高い関心を持っている。現地のものに比べると価格は高いが、見た目の奇麗さや技術の高さから多くの地域が関心を持ってくれるため、今後も海外展開としてアジアの展示会には出展したいと思う」と話した。
食品産業ではベトナムへの進出が進んでいる。ジェトロの調査によると、2016年の日本の対ベトナム輸出額は345億790万円で、年々緩やかな増加を続けている。滞在日本人が増加していることから日本食レストランが増え、地元民にも人気が広がっているという。ベトナム中心部では2014~16年にはイオンモールや高島屋などの日系商業施設5店が開店。日系飲食店の進出が増加したほか、現地民による日本食レストランも増えつつある。こうした背景からベトナムへの輸出額は増加を続けており、特に好評を博しているのが水産物だ。
日本食レストランで用いられるサバやサケ、カツオ、マグロは年々輸出量が増加しているほか、日本酒の輸出額も15年に2億4800万円と過去最高を記録。同展へ参加する日系企業も増加しており、今後ますます関心が高まりそうだ。
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。