- Home
- プレゼン資料の職人3D映像で地権者に説明(森ビル)
プレゼン資料の職人3D映像で地権者に説明(森ビル)
- 2017/11/10
▲不動産ソリューションフェアには、競合他社から多数の相談が寄せられた
プレゼン資料の職人3D映像で地権者に説明
六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズ、GINZASIXなど、オフィス・商業施設・住宅の周辺一体開発を特徴とする森ビル(東京都港区)の場合、一つ一つのプロジェクトが完成するまでにどうしたって時間がかかる。地権者を取りまとめ了解を取りつけるのに、相当の時間と苦労を要することは部外者にも容易に想像がつく。
六本木ヒルズは結実するまでに20年を要した。そんな森ビルらしいチームが都市開発本部計画企画部の中にある。社員10人、外部スタッフ10人のメディア企画部だ。そこそこの大所帯が担当する業務は、プレゼン資料の作成だ。
各プロジェクトチームが作る設計案や企画書を、都市開発や建築と普段一切関わることがない地権者などの関係者に、わかりやすく伝えることが彼らの仕事だ。最先端の技術も、余すところなく使われる。例えば、ホログラムと呼ばれる立体映像を作り出す技術は、今いる場所に出来上がる未来の街の姿を作り出すのに使われる。専用のゴーグルをつけると、視線を向けた場所に将来どんな建物が建つのかを立体的に見ることができる。映像技術のIMAGICA(東京都品川区)と共同で開発したものだ。
デベロッパー広しと言えど、これだけの専門チームを抱える会社は少ないようだ。培った技術を外販するため、不動産ソリューションフェアに出展したメディア企画部のブースには、競合他社からたくさんの問い合わせがあったという。
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。