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記者の目 (15)
- 2017/10/26
数人の男女のグループが、同時に飛び上がり膝を曲げた瞬間の写真を度々目にする。あるいは、高いところで構えたレンズを眩しそうに皆で見上げる写真もそうだ。日常の中にある幸福や、仲間との共感を象徴する絵柄だと思う。
だが、あまりにも頻繁に見かけるうち、ひねくれ者にはその幸福や共感が、少々、胡散臭いものに思えてくる。SNSでの「いいね」集めや、インスタ映えする被写体を探して回るのと同じように、良い評価が固まっているものを集めているだけのように感じてしまうのだ。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。