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- ー会場 立ち話ー会津の輪箱飯売る二人しゃべりも仕事も相性抜群
ー会場 立ち話ー会津の輪箱飯売る二人しゃべりも仕事も相性抜群
- 2017/10/12
▲リズムの良い話は、安藤恵美子(左)と羽染紀子(右)の商売道具だ
会津若松の料亭「田季野」の看板は輪箱飯(わっぱめし)。尾瀬を見下ろす福島・檜枝岐村の伝統品「曲げわっぱ」に、会津の食材が盛り付けられている。
日本橋高島屋が開催する「東北展」に出展したのは4回目だ。「ちょっと食べてみなあ」渡されたのは、隣で温められたキノコご飯。所狭しと各店がひしめく会場で安藤恵美子の通る声は強力な武器だ。
隣では若い羽染紀子が輪箱飯を温める。輪箱から立ち上がる湯気から、キノコの香りが漂ってくる。「うちのお客さんは、一口食べると絶対戻ってくんの。お客さんも絶対戻ってくると思ってたあ」明るい二人は喋りも手際も軽妙でリズムが良い。しょう油と出汁でよく煮込まれたキノコの輪箱飯は1240円。「次は会津に来ないとダメよ。これ見たらぜーんぶわがっから」。去り際に渡されたのは会津の観光ガイドだった。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。