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うまい棒 キャラクター増殖中
- 2017/10/12
やおきん(東京都墨田区)駄菓子のロングセラー「うまい棒」を製造販売するやおきん(東京都墨田区)は、メーンキャラクター「うまえもん」のライセンス契約を積極的に行っている。これまでに、子供向けの食器類や文房具などを外部メーカーと提携して制作した。
商品が目に触れる場所を増やすことが目的だ。同社の売り上げは増収が続いているが、駄菓子店の減少で販売先はスーパーマーケットやドラッグストアなどに集約されつつある。顧客対象である子供たちの目に触れる機会を増やすため、ライセンス契約による収入は見込んでいない。
子供時代に駄菓子に親しんだ大人達も重要な顧客対象だ。
今年2月には、うまえもんの妹キャラクター「うまみちゃん」を発表した。販売用にはまだ使われていないが、ゲームセンターの販促用商品などに使用されている。今後、うまえもんと並ぶキャラクターとして育てていきたい考えだ。
駄菓子業界は独自の広報戦略を古くから展開してきた。キャラクターだけでなく、包み紙の裏側に占いやメッセージを載せるのも、子供の関心をつなぐためにおこなったものだ。「駄菓子の事業は薄利多売でメディアへの広告出稿を頻繁に打つのは難しい。目に触れる機会を増やすための方法として、各社が戦略を練ってきた歴史がある」(商品課田中浩次課長)
やおきんは、他の駄菓子メーカーの商品の販売も行っており、ライセンス契約の提携先を拡大したい考えだ。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。