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―会場立ち話―Suicaは展示受け付けを解消するか
- 2017/8/25
▲JR東日本メカトロニクス(東京都渋谷区)営業企画部蒲真理子担当課長
Suicaを使う場所を増やすことが、JR東日本メカトロニクス(東京都渋谷区)に勤める蒲真理子の仕事だ。コンビニや自動販売機での精算は、すでに日常風景の一部に定着したが、最近は社員証として使う企業もあるらしい。出退勤やオフィスの入退室、鍵の保管庫の解錠を、Suicaで管理する。
蒲のチームが、この日出展した総務担当者向けの展示会「HRエキスポ」では、受け付けが混雑する時間帯が多くあった。「うちでやれることがあるのでは」博物館やアミューズメント施設の入場窓口で実績があることから、蒲はチャンスがあると感じた。
主催のリードエグジビションジャパンの担当者に聞いてみると「企業名、役職、メールアドレスといった名刺情報が読み取れればすぐにでも」と、こちらもすでに何度も検討を重ねている様子だった。せっかく会場に誘致した来場者の満足度を削ぐ受け付けの混雑は、人気展示会の主催者ほど悩まされる。蒲のアイデアが一助となる日がくるだろうか。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。