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女性写真家の来場増える
写真店やカメラ販売店などの写真ビジネスの関係者が集まる展示会「PHOTONEXT2017」が、6月20~21日、パシフィコ横浜で開催された。2009年まで「スタジオ写真フェア」として開催していたこともあり、来場者の4割が写真スタジオで働く人たちだ。この業界も世代交代の時期を迎えており、これから写真館の経営を担っていく若い経営者が多く来場した。
女性の姿が目立ったが、時に写真家を目指す女性が増えているという背景がある。近年は、妊娠期の女性の間でマタニティフォトを撮影することが人気となり、女性写真家たちが活躍しているという。
長年、写真家たちの大きな仕事の場となってきたのがウエディングフォトだ。毎年、会場では「ウエディングフォトアワード」というコンテストが行われる。今年は1087枚の作品が展示され、金賞として30作品が選出された。
コンテストに初めての参加で金賞を受賞した遠藤寿道さんは、静岡から来場した。昨年まで、師匠が出品し毎年金賞を受賞していたが、今年参加を見送ったため、自分の作品を出品した。
同じく金賞を受賞した富樫淳さんは山形からの参加。地元の鶴岡市立加茂水族館で写した写真を出品した。カメラマンはそれぞれの地域での交流はあるが、全国的なつながりを持つことは難しい。今回、授賞式やギャラリーで声を掛け合ううち、遠藤さんと冨樫さんも交流を深めることができたという。
主催のプロメディア(東京都中央区)は、若い写真家に晴れ舞台を用意することで、社会的なステータスを上げたい思いがある。また、写真家の来場は出展者の満足にもつながる。写真の関連機材を販売する出展者にとって、プロの写真家が顧客となるからだ。
出展者の顔ぶれは、最新機器を販売するメーカーや販売店が中心だが、初出展する企業も10社あり、104社が集った。主催者の深谷直佑氏は「今後は、ドローン空撮などのサービス事業者も取り込みたい」と話している。