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長谷川遼平のイベント取材日記(16)
- 2017/6/26
成功したいなら度胸を磨け
スマホゲーム開発のKLab(東京都港区)の真田哲弥社長は関西学院大学在学中に起業し、のちに電話回線を使って情報提供番組を配信するというサービスを始めた。「0990」で始まる番号だったことから「ダイヤルQ2」と呼ばれた。
以前、真田さんと六本木ヒルズのオフィスで話していた時、地震が起きた。ビル全体に警報が鳴るほど大きなもので、こちらはあたふたするばかりだったが、真田さんは楽しげに窓から街を見下ろし、「大丈夫。東日本大震災のときには街から煙が上がったが、今回はなさそうだ」と笑っていた。起業家というのは、どうにも変わり者が多いが、度胸も据わっている。
先日、神戸で起業家のイベント「IVS」が開かれた。参加者したベンチャー経営者は若者ばかり。有名起業家や投資家の前で、たどたどしくも必死に事業プレゼンする姿が記憶に残る。社運を賭けたイベントだ。きっと度胸が磨かれただろう。
真田さんはQ2が倒産して数十億円の借金を背負う。当時のことを「命が危なかった」とやはり笑顔で振り返っていたが、自己破産はしなかった。成功する経営者とは、やはり度胸なくして成り得ない。
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。