五輪会場問題「根本的解決に至っていない」

▲総会後の懇親会で会員に向けて会場問題を訴えた石積忠夫会長

(一社)日本展示会協会(東京都千代田区)の石積忠夫会長は5月30日、東京ビッグサイトで開いた総会の中で、2020年に開催される東京五輪・パラリンピック開催で東京ビッグサイトの使用が大幅に制限される問題について「いまだ根本的な解決に至っていない」と話した。移転問題で揺れる豊洲市場など、代替施設を設ける案を引き続き都などに訴えていくという。

東京ビッグサイトは五輪のメインプレスセンター・国際放送センターの会場となることから、19年4月~20年3月にかけて一部および全館で使用できなくなる。

都は代替会場としてりんかい線「東京テレポート駅」付近に仮設の展示会場を設けるが、展示面積が2万3200㎡と小さく、展示会業界から反発の声が上がっている。

石積会長は「残された時間はあと1年半ほど。より多くの関係者と団結し、問題を呼びかけたい」と話している。総会では新役員が選出されるほか、会長は8年連続で石積氏が就任することなどが決められた。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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