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工場見学に生徒集まる
- 2017/6/12
▲1年半で全国から21校の生徒が工場見学にやってきた
大阪市大正区が、区内の中小企業が経営する工場に、全国から修学旅行生を集めている。2015年12月に仙台工業高校の生徒を迎えたのを皮切りに、1年半で21校を招致した。旅行会社の修学旅行担当者を集め工場見学ツアーを開催したことが、増加するきっかけになった。
大阪市大正区 修学旅行1年半で1500人
大正区に工場見学に訪れた生徒の数は、この1年半で1500人を超えた。宮城、福島、石川、神奈川、岐阜、高知、福岡とさまざまな地域から訪れた。区は学校の要望を聞き、地元中小企業との調整と当日の同行まで請け負う相談窓口を設けた。
大正区に受け入れを表明している企業は約40社ある。新幹線用の抵抗器製造で100%のシェアをもつ鈴木合金や、創業108年目の計測器メーカー木幡計器製作所など、高度な独自技術を持つ工場が区内には数多く存在する。
修学旅行を担当する旅行会社の社員を招待した工場見学会は16年2月に行われた。大阪観光局の協力を得て、22人が参加した。大正区は13年から「大正ものづくりプライド」と銘打ち、注目されることが少なかった区内の中小企業に、光をあてる取り組みを進めてきた。13年に始まった「ものづくりフェスタ」は、地元企業が中心になって住民を迎えるイベントとして年に1回開催される。子供から大人まで参加できるものづくり体験会や、パネル展示が行われる。
地元住民を対象にした工場見学会も行われる。16年11月に開催した「大正オープンファクトリー」には、22の工場が参加し区民を中心に2日間で延べ196人が訪れた。昨年7月には、大阪市内の高校生を対象にインターンシップも企画し、3校から24人の生徒が10社で職業体験についた。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。