地域密着型展示会が活況 中小企業650社が参加①

▲会場の様子

(公財)埼玉県産業振興公社(さいたま市)が毎年2月に、県内企業を集めた展示会「彩の国ビジネスアリーナ」を開催している。年々規模は拡大しており、現在はさいたまスーパーアリーナ全館を借り切って開かれている。出展の応募も多数あり、キャンセル待ち状態になるほどの盛況ぶりを見せている。

2月1日、さいたまスーパーアリーナを県内外から多数のビジネスマンが訪れた。来場者数は2日間で1万7233人にのぼる。来場者数は年々増加しており、今では会場を埋め尽くすほどの人であふれるほどになった。

来場者のほとんどは県内のビジネスマンだ。交通の便が良いことから、県外からは東京都のほか、群馬、栃木、茨城、新潟、長野各県からの来場者も数パーセントを占める。会場近隣にある大宮駅は東北・上越新幹線が通ることから、沿線の北部からの参加も多い。出展も開催ごとに増えている。今年は653社・団体、815小間が出展。会場に余地はなく、キャンセル待ちになる。

出展企業の7割は県内の中小製造業だ。特に多いのは自動車部品の加工技術を持つ企業だという。もっとも、自動車関連の来場者ばかり集まるわけではない。「自社の技術を使って新たな製品を作れないか」。そんな出会いを求めて、参加している企業ばかりだ。

同公社で同展の運営に携わる、取引振興部の荒井正泰さんはこう語る。「都内で開かれるような大規模展示会に比べて出展料も低く、参加しやすい。また、全国から多数のビジネスマンが訪れる大規模展示会に参加するとなると、社内の営業体制なども整備しなければならないが、中小企業がそれを準備するのも難しい場合が多い。県内にも多くの企業があるので、新規顧客の開拓という目的ならば十分参加意義があり、大規模展示会に参加する前段階として出展する企業もいるようだ」


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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