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いすみ市撮影ロケ地としてアピール
- 2017/5/25
- 東京オリンピック・パラリンピック
千葉県いすみ市が、テレビや映画の撮影場所として市内スポットを提供する担当部署を設け、誘致に成功している。窓口となる「iSFCいすみ外房フィルムコミッション」は、2015年12月に周辺4市町と共同で立ち上げた。Webサイトを通じ、昨年1年間で202件の問い合わせがあり、その内79件で撮影が行われた。
上戸彩と斎藤工が主演し14年に放送された人気ドラマ「昼顔」が映画化され、6月から公開になる。この映画はいすみ市で撮影され、市内の大原漁港にはセットも組まれた。iSFC立ち上げ以来、いすみ市においては最大の成果だ。
iSFCを担当するオリンピック観光課シティプロモーション班の吉野秀幸氏の仕事は、Webサイトを見て問い合わせのあった内容から撮影の条件にあった場所を探し、地元と調整の上で依頼主とつなぐというものだ。房総半島の太平洋側、九十九里海岸に位置するいすみ市は、里山の観光にも恵まれる。そのため、問い合わせの大半は海と山に関するものだ。市内で条件にあった場所が見つからなかった場合は、連携する勝浦市、大多喜町、御宿町に声をかける。
大きな目的は市民の地域に対する愛着や、市外からの観光流入を増やすことだ。「いずれは、撮影地を作品を見た人たちが訪れる『聖地巡礼』につなげたい」と吉野氏は話す。一方で、撮影に訪れたスタッフの食事や宿泊など、その都度小さいながらも経済効果を生んでいる。吉野氏によると、iSFCを立ち上げるまでは、このような問い合わせはほとんどなかったということだ。
4月からオリンピック観光課を設置
いすみ市は、4月にオリンピック観光課を設置した。隣接する一宮町が、20年の東京オリンピックでサーフィンの競技会場に決まったことを受けたものだ。現在、10人のスタッフが配置されている。具体的な活動はこれからだが、オリンピックに合わせて、いすみ市としても広報活動を仕掛けていくということだ。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。