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自律飛行する技術が進化
- 2017/4/12
▲大成の加藤憲博取締役(37)は主力業務にIoTを積極的に取り込む
オフィス内を巡回
ビル管理業の大成(東京都新宿区)は、ドローン関連技術を専門とするブルーイノベーション(同千代田区)が開発したGPSを使わずに自律飛行する技術を使い、オフィスの室内でドローンを飛ばし、巡回やセキュリティ管理を行う「T-FRIEND」を発表した。ドローンが飛行したログデータはNTT東日本(同千代田区)のインターネット空間を介さない閉域ダイレクト接続で管理する。
想定するのは、日常のセキュリティ管理や、災害時の高層ビルで避難経路を確保するための、確認作業などだ。ドローンの監視により社員に退社を促し、残業抑制につなげるといったアイデアも提案された。
大成の加藤憲博取締役は「どうやったらIoTやAIを業務に取り入れられるかを考えている」と話す。人材不足が深刻になる中で、従来型のサービスを維持できなくなったときの準備だ。同社ではビルの大規模改修などグループで行うあらゆる事業領域で、積極的に技術を取り入れる試みを続ける。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。