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2年に一度の開催 完売続く 「国際ロボット展」
- 2017/3/29
- 国際ロボット展, 東京ビッグサイト(東京国際展示場), 製造・設計・ロボット
▲「ロボット展は技術者が解決するべき問題を見つける場所」と話す波岡氏
(一社)ロボット工業会(東京都港区)が主催する「国際ロボット展」は、2年に一度、日刊工業新聞社との共同主催で行う。ロボット製造に関わるあらゆる企業が集まるため、東京ビッグサイト東1~6ホールを使った出展枠は毎回完売が続く。
展示会を担当する波岡恒さんは「ロボットを作る人と、必要とする人がつながる場所として重要度が増している」と話す。技術開発を突き進める開発現場からは、解決するべき企業が抱える問題が見えにくいからだ。特異な技術を必要とする市場がどこにあるのかを知るために、他業種での使われ方を見に来る開発担当者も多い。
流行の先端は、人とロボットが同じ空間で作業する協働ロボットだ。従来は安全に考慮し柵の中で動かしていたものを、性能の向上により同じ空間で動かせるようになった。また、人工知能を搭載したものも多い。開催日には土曜も含まれるため、家族連れなど一般消費者も多く来場する。ロボット工業会が主催するもう1つの展示会「実装プロセステクノロジー展」は、プリント基板を組み立てるための、細かな電子部品を取り扱う実装機と呼ばれるロボットの展示会だ。
集積回路やコンデンサなどの電子部品とその配線を固定したプリント基板は、あらゆる電子機器に使用される。プリント基板を搭載する商品は増え続けており、プリント基板の商品数も増え、同様にロボットの種類も増える。 多品種少量生産が求められる中、業界では企業統合が進んだ。結果的に、展示会の総コマ数は増えている一方、出展者数は年々減っている。
国際ロボット展2017
会 期:11月29日(水)~12月2日(土)
会 場:東京ビッグサイト東1~6
入場料:1000円
主 催:(一社)ロボット工業会、日刊工業新聞社
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。