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日本進出のために開発した介護用紙オムツ
- 2017/3/28
▲沈阳般舟紙制品包装有限公司の于暁川社長(写真右)
中国奉天に本社を置く沈阳般舟紙制品包装有限公司は、介護用品の専門メーカーだ。社長の于暁川(ウギョウセン)は、中国でも間も無く始まる高齢化社会に備え、大人用紙おむつの開発に取り組んできた。その前に日本市場で自社商品を鍛えようと考えた。紙おむつの世界では、日本製が頭一つ抜きん出ている。中国でも日本製のオムツは大人気だからだ。だからこそ、最も厳しい市場を最初の戦いの場所に選んだ。
于は、昨年、イタリア製の機械を3億円をかけて購入した。会社にとって大きな投資だったが、既存の機械では、日本に打って出る商品を作れなかったからだ。 改良を繰り返した商品を持ち、介護用品の展示会ケアテックス(3/15~17@東京ビッグサイト)に参加した。小川商事(東京都荒川区)という日本で営業を担当する子会社まで設立し、後に引かない覚悟を決めた。手応えはあった。日本製よりも15%程度低く設定した価格と品質のバランスが、日本の介護事業者を納得させた。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。