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あと2、3年が勝敗の分かれ道
- 2017/3/15
▲李(39・右)は親会社から日本での事業を託されている(左は親会社のオーナー)
太陽光発電パネルの架台を製造するRadiant Japan(東京都渋谷区)の社長李翺にしてみれば「今は我慢の時期」ということらしい。中国のアルミ加工会社の子会社として日本に進出した2012年に比べれば、今の売り上げは微々たるものだ。それでも、大きなビジネスチャンスが日本の太陽光発電市場にあるとみる。
爆発的な市場拡大から5年が経ち、パネル、架台、コンプレッサーなど設備の補修案件が増えてきた。メンテナンス需要が本格化するのは2~3年後、その後は設備交換の時期が来る。さらに、20年後には設備撤去の需要も生まれるというのが李の見立てだ。
だが、ここから2~3年は仕事が少なく、競合との消耗戦が続く。「体力を温存してきた会社だけが生き残る。来年、ここ(PVショー)にいない会社がほとんどかもしれないよ」ひょうひょうと話す李の笑みに、勝負師の横顔を見た気がした。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。