国際フォーラムで見本市開催

▲自治体主催のイベントを区域外で開催するのは珍しい

中小企業 アピールの場に

東京都葛飾区は、14、15日に、東京国際フォーラムで「町工場見本市」を開催した。区内に工場を持つ中小企業を中心に70社が出展し、区外から参加した企業の姿もあった。来場者は2日間で2236人だが、中小企業でもアピールできることが出展者の評価につながった。

イベントが開催されたのは今年で3回目だ。当初は隔年開催を予定していたが、初回の評判が良く3年連続の開催となった。

自治体が主催する企業向けの展示会は他にもあるが、区外の大規模会場を使うものは極めてまれだ。葛飾区の場合も、以前は区内の施設で開催していたが、来場者が伸びず、2年前に国際フォーラムに変えた。出展企業には印刷業、金属加工業などが多いが、業種を絞っているわけではない。それでもビジネス誌への広告出稿などで周知に務めた結果、バイヤーとなる来場者が集まった。

水着用の脱水機を展示したハヤブサ技研(葛飾区)の濵義人社長は「年間を通して複数の展示会に参加しているが、他に比べても手応えは大きい」と話した。簡易印刷機を展示した安心堂(足立区)の丸山有子専務は「大手文具メーカーやノベルティの販売会社と話せた」と、こちらも収穫があったようだ。

イベントを統括する葛飾区産業観光部の松野孝行氏は「大きい展示会で1コマ出展しても振り向かれにくい中小企業にとって、きちんと売り込める場になっていることが評価されている」と話した。

イベントを統括する葛飾区産業観光部の松野孝行氏


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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