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「混ぜて、こねる」100年一筋
- 2017/3/9
▲井上製作所(神奈川県伊勢原市)の山口寿三会長(写真左)
混ぜて、こねる機械を作る井上製作所(神奈川県伊勢原市)は、今年創業101年を迎えた。時代により花形産業が変わるに連れて、混ぜる材料も変化した。塗料、食品、薬品、セラミック、磁気記憶テープ、石油精製に使う触媒。今の旬は、燃料電池の材料だ。
「ここでウチを知らないのは君だけだ」とnanotech(ナノテック15~17日・東京ビッグサイト)の会場で息巻く山口寿三に、出展する理由を尋ねると「新しい人が来るかもしれんだろ」と答えた。混ぜて、こねる機械を今日初めて必要とした会社が、ブースにやってくるかもしれない。出展しなければ競合相手に行ってしまう。だから、毎年3つの展示会に出ている。
その日一番の収穫はこれまで取引をしたことがない海外企業からの接触だった。中国支社の責任者が上機嫌だったのは、そのせいかもしれない。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。