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今こそ声を 時間は限られている ~シリーズ五輪の影~
- 2017/2/21
- ビッグサイト会場問題
▲秋元司衆議院議員
自由民主党二階派所属。東京ビッグサイトのある江東区選出の衆議院議員として
展示会業界にも精通する。
仮設展示場をさらに増設することが最善の道
仮設の代替展示場を立てるための土地を確保するために奔走している。候補地について言える段階ではないが、可能性は十分にある。
オリンピックに間にあわせることを考えると、時間的にはすでにギリギリの所まできている。業界にはもっと声を上げて欲しい。展示会で成り立つ大きな経済活動が、オリンピックの陰で失われようとしていることをほとんどの国民は知らない。最終的には国民の要請や信任があってこそ動く話だ。
同時に、都議会を動かさなければならない。国は直接展示会場を造れないからだ。土地を持っているのは自治体だ。常設にしろ、仮設にしろ建築費を負担するのも都だ。都議会で議論がされるようにしっかりスクラムを組んで欲しい。もちろん国からやれることについては、これからもしっかり取り組んでいく。
ビッグサイトの民間継続利用は限りなく難しい。IOC(国際オリンピック委員会)は、放送センターをビッグサイトに置くことを高く評価しているようだ。
20日の記者会見で豊洲市場に移そうという話も出たが現実的ではないだろう。だからこそ、仮設展示場をさらに増設することが最善の道だと考えている。
政治は、一度大きな流れができると一気にそちらに流れていく。流れには簡単に逆らえない。商売も同じではないか。今回の問題で最も懸念しているのは、一度東京から展示会がなくなった時に、その後元どおり戻って来るのかということだ。私はそうは思えない。長く続けてきたものを簡単に途切れさせてはいけない。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。