メンテナンス需要が増加 @ 下水道展

 
  • 2019/10/20
展示会名:下水道展 ’19横浜
会期:2019年8月6日(火)~9日(金)
会場:パシフィコ横浜 展示ホールA~D・アネックスホール
主催:日本下水道協会
出展者数:346社
来場者層:官公庁、自治体、設計・製造、営業・販売

 下水道業界の展示会「下水道展」には自治体職員、コンサルタント、機械メーカーなどが来場した。下水道業界は、人口減に伴う下水道使用料収入の減少や、施設の老朽化による維持管理費や改築更新費の増大、技術者不足による管理能力の低下など問題が山積している。また、改修工事が増えても、交通への影響から、特に都心部において地面を掘り起こす工事が採用されにくいため、管の中に入り補強する工事など新しい工法や技術への関心も高かった。

▲栗本コンクリート(滋賀県愛知郡)は掘り起こすことなく下水道のリニューアル工事ができる技術を展示した 。

 東京23区の下水道管は全長約1万6000㎞で、その多くは50年を超える老朽管だ。これらをいかに効率的に維持・点検するかに悩む自治体が多い。開水路用の流量計を製造するエヌケーエス(大阪市)のブースにも、官公庁の関係者が多く訪れた。「水道が行きわたり公共工事は減ったが、その代わりに維持・管理のニーズが高まっている」(和久田佳紀さん)

 水処理業のオルガノ(東京都江東区)の吉田龍真さんは、「最もニーズが多いのは水質改善と維持管理の低コスト化」と指摘する。生活排水の多様化により水質が悪化する一方、水質の管理基準は厳しくなっており、水質の高度処理が求められている。

 また、下水道管理者の高齢化に伴う職員数の減少も課題となっている。維持管理の手間がかからないサービスや製品が求められているという。

東京都出資の第三セクター、東京都下水道サービス(東京都千代田区)には、夏休みの自由課題のために来場した子どもたちが集まった。子どもから「下水道の処理能力が上がったのなら、台所に油を流してもいいのでは?」という質問が出る場面もあり、「汚水の発生を抑制するような呼び掛けもしなければならないと感じた」と今村篤夫さんは話した。

また、ゲリラ豪雨による冠水で、マンホールが浮き上がるような事故も増えていることから、IoTで下水道氾濫の兆候を検知する技術も注目を集めた。

民間コラボのマンホール

▲友鉄工業の地元広島市では、広島カープのキャラクターを、呉市では戦艦大和をあしらったマンホールが、多数設置されているという

マンホールのふたを製造する友鉄工業(広島市)は、民間企業のロゴやキャラクターをデザインしたカラーの商材を展示した。宣伝目的で民間企業が費用を出して自治体に寄贈する事例が相次ぎ、コスト削減につながる自治体の受け入れも進んでいるという。


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