偽物との違いを伝えるため 上海の工具展に出るヤスリメーカー 【海外展示会挑戦記】

 
  • 2019/8/10

ツボサン(広島県呉市)
@上海五金工具展会(中国・上海)

▲「海外は新しい企業が多く、来場者も積極的」と話す梶山美里さん

手工業が今も活発 アジアに勝機

創業90年のヤスリ・切削工具メーカー、ツボサン(広島県呉市)は工具の展示会「上海五金工具展会」に毎年出展を続ける。以前は「METALEX Vietnam」(ベトナム)、「CNC工作機械展覧会」(中国・上海)、ラスベガスで開かれる工具系の展示会にも出展した。日本の展示会では大型の工具や機械装置を展示する企業が中心だが、アジアでは手工具の需要が今も高く、成果につながりやすいという。「顔ぶれが毎回変わらない日本の展示会と比べ、海外は新しい企業が多く、来場者も情報収集に積極的だ」(梶山美里さん)

 その代わり海外では偽物製品も多い。日本製でなくても「メイドインジャパン」を掲げる企業は非常に多い。日本製と偽る安価な出展物が多すぎて、海外企業に本物の品質の良さを伝えられないことが課題だ。「それでも出展し続けることでしか製品の良さは伝わらない」(梶山さん)

▲人の手による仕上げ作業は今も多く、使い勝手の良いコーティングヤスリの需要は健在だ

 海外展示会への出展を始めたのは20年前。年商10億円の海外売上比率はアジアを中心に約10%だ。40年前はアメリカの大手工具メーカーのOEM生産を担い、海外比率は30%近かった。だが、中国企業との価格競争に敗れ、一時は海外売り上げがなくなった。その後、アジア市場への進出にかじを切り、20年前上海営業所を設立。海外展示会に出展するようになったのはその頃からだ。


この記事が掲載された、新聞紙面のPDFはコチラ(1頁100円で販売中)会議や資料にご利用ください。


おすすめ記事
身ぶり手ぶりで商品説明 Payke【海外展示会挑戦記】

国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

関連記事

新聞からの移行プラン
国内外の展示会を取材する
展示会専門紙
国際イベントニュースとは
私たちが展示会に注目する理由とは...。国際イベントニュースが取材する情報をご紹介します。

今回どうだった?
出展者に聞いた展示会の口コミ
人が集まるブース特集
記者の目にとまった人が集まるブースを紹介
自治体の出展戦略
自治体が出展!その目的は?
海外展示会挑戦記
海外展示会に挑戦する企業に聞いた
海外展示会レポ
現地記者が海外展示会を取材。海外トレンドをお届けします
イベント人物図鑑
展示会で出会える人を紹介します
国内展示場小間数ランキング

ブース・人材・運営・サポート企業

医療インバウンド
ページ上部へ戻る