▲工場の自動化に感心の高い中国人来場者が訪れた大宮工業のブース

半導体製造用の装置メーカー 活況

半導体業界の展示会「SEMICON Japan」では、半導体製造用の装置を探す来場者の姿が目立った。半導体の生産地が韓国や中国に移った一方で、製造用装置は国産メーカーが今も世界的シェアを抑えている。アジア各国から訪れた来場者も、装置メーカーのブースを見て回った。

小型モーターを製造するマイクロテック・ラボラトリー(神奈川県相模原市)は、新商品を発売してから半導体業界の顧客が増えたため、初出展した。会場には半導体装置を探す来場者が多く、ブースにやって来たのも装置メーカーの技術者や開発担当者が多かった。顧客の要望は2つに大別され、一つは性能を維持したまま部品を小さくしたいというもの、もう一つは装置を通信回線につなぎ遠隔操作できるようにするために様々なセンサーを詰め込めるものだった。

会期中に600人がブースを訪れ、そのうち1割程度の人とは具体的な商談を行った。「テクノフロンテイア」「国際ロボット展」などに比べるとブース来場者数は少なかったが、「商談の内容は濃いものが多い」と担当者は話した。

シリコンウエハー加工の D-process(神奈川県大和市)には、部品製造会社の開発担当者がブースを訪れた。自動運転技術やブレーキアシストなど自動車関連で使用する小型センサーの需要が伸びているという。試作品の製造を依頼されることも多かった。

外国人来場者との商談に注力した出展企業もいた。4年ぶりに出展した精密測定機器の大宮工業(広島県福山市)は中国人来場者から工場の自動化について相談を受けた。国内企業の場合は人手不足の解消が目的だが、品質向上のための自動化を求められた。また、大型機械への要望もあった。ここ数年は多品種少量生産がトレンドだったが、作業当たりの生産数を伸ばしたいという要望も多かった。「生産現場で揺り戻しが起きているのかもしれない」(井内隆文係長)

一方で、「かつての勢いには至らない」という声もあった。30回以上出展しているポンプメーカーのイワキ(東京都千代田区)にも韓国、台湾、中国人来場者が集まったが「生産現場がアジアに移っただけのこと」と冷ややかな見方だった。国内の顧客数は減少し、装置メーカーも淘汰されているのが現状だという。かつては最先端技術をアピールする場所だったが、最近は企業秘密にする傾向が強いという。「業界の成熟で新製品PRよりも、祭事的要素が強くなっている気がする」(担当者)

空中ディスプレイに注目集まる


▲非接触であることが衛生的と医療関係者の評価を得た

空間に投影されたホログラムをタッチパネルのように触って操作する「空中タッチパネル」を展示したのはアスカネット(広島県広島市)だ。8年前に開発を始め、4年前からPRを始めた。課題は操作性の向上だが、ここにきて実用化がようやく見えてきた。ハウステンボスの「変なホテル」でも技術の一部が採用されている。
新しい技術に関心が高い来場者が多く、ブースには人だかりができた。医療介護系の来場者からは、非接触で操作できるため衛生的だという評価を得た。「今後は医療系の展示会に出展したい」(大西康弘さん)

SEMICON Japan 2018
会期:12月12日(水)〜14日(金)
会場:東京ビッグサイト 東展示棟
主催:SEMIジャパン
出展社数/小間数:780社/1800小間

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国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。


国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

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