廃プラ問題に来場者の関心 @ エコプロ

エコプロ2018(第20回)
会期:2018年12月6日(木)~8日(土)
会場:東京ビッグサイト
主催:(一社)産業環境管理協会、日本経済新聞社
後援:内閣府、外務省、経済産業省、環境省、文部科学省、国土交通省、農林水産省、厚生労働省、消費者庁他
出展社数:538社
▲小学生の来場する姿も多かった

 廃棄物処理業の加山興業(愛知県名古屋市)によると、2017年に中国が海外からゴミの輸入を禁止してから、日本の事業系廃棄プラスチックを最終処理する引き受け手がなく、日本の国内でたまっていく一方だという。それまで、中国は資源として先進国からプラスチックゴミを購入していた。だが、これらのゴミを洗浄する過程で環境汚染が悪化したため、輸入を禁止した。タイもこの動きに追随した。「これまで中国が買ってくれたものを、これからは費用を払って処分しなければならない。きれいなプラスチックを集めてペレット化するか、燃焼でエネルギーをつくるという流れになっていくのでは」(加山順一郎社長)

 自動車リサイクルのNGP(東京都港区)は、子供たちに廃棄された自動車の99%がリサイクルされている事実を知らせようと、今年12回目の出展をした。市場としては廃車の数は年々減っており、仕入れが厳しくなっているという。10年前に年間75万件だった自動車事故が、現在は45万件ほどに減少していることが大きく影響しているようだ。これまでは保険会社を通じて事故車を仕入れていたが、今は、ウェブサイトを立ち上げて消費者から直接仕入れる数を増やしているという。

 紙や印刷用インキ製造に使う薬品メーカー、星光PMC(東京都中央区)は自然由来のセルロース繊維を細かくしたナノセルロースの技術をアピールした。ボールペンインクやおむつなどで実用化が始まったばかりの新素材だが、廃棄プラスチック問題を受けて植物由来や再生可能な素材への関心を深める来場者から多くの質問を受けた。

 今年から新たに同時開催された「社会インフラテック」には、土木建築関連の維持管理技術を展示する企業が出展した。

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