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国際オーガニックEXPO 規模縮小をうれう声多く
- 2018/10/6
- オーガニック, スペースメディアジャパン, バイヤー, パシフィコ横浜, 輸出
国際オーガニックEXPO
会期:8/30(木)~9/1(土)
会場:パシフィコ横浜
主催:スペースメディアジャパン
国際オーガニックEXPO 規模縮小をうれう声多く
「オーガニックや有機食品の国内最大の展示会なんだけど…」出展企業からは、規模の縮小を憂う声が相次いだ。
納豆製造大手のあづま食品(東京都港区)は昨年に続いて2回目の出展だ。有機大豆を使った納豆の拡販を目指し、小売業のバイヤーに啓蒙を図るのが目的だった。バイヤーの多くは男性で、有機食品に対する関心が薄いからだ。だが、来場者が少なく期待したほどのアピールにつながらなかった。
納豆の市場は大手3社による寡占が進み、価格競争が非常に厳しい。そのため、有機食品のような付加価値型の商材で利ざやを稼ぎに行こうという戦略だった。一方、市場全体の消費量は過去最大で、生産が追いついていないという。
しまね有機ファーム(島根県江津市)は、桑茶などの生産農家をグループに持つ販売会社だ。3年前から海外の展示会にもJETROを通じて出展している。日本で有機食品を販売するのは、東京以外では難しいという。地方では有機の消費量が少ないからだ。だが会場では、新規客との出会いがなく、成果が上がらなかった。
初出展のピックルスコーポレーション(埼玉県所沢市)は、麹と野菜を組み合わせた新商品を周知するために出展した。卸業のバイヤーがブースに来場し、取引につながる商談ができた。今年はこの後も、オーガニック系の展示会出展が続く。
オーガニックの米や麹を生産する生産農家、カネサオーガニック(宮城県遠田郡)はこれまで8回出展したが、過去最大の手応えだった。「昨年後半から女性の間で甘酒と味噌がブームになっている。小売とECサイトのバイヤーが、それぞれ専門ショップを立ち上げており、新たな商材を探しに来ていた」(大内駿太郎氏)。海外に輸出して欲しいという要望も受けた。
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国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。
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