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研究発表を締めくくるまだ見ぬ仲間の存在
- 2016/12/20
- パシフィコ横浜
加藤吉祥さん(24)は来春、子育て支援事業を行う企業への就職が決まっている。これまでは筑波大学の大学院で生物学の研究に明け暮れたが、全く畑違いの仕事を選んだ。「誰に何もとがめられることなく好きな研究に没頭できた」とふん切りがついた様子だ。
1日、パシフィコ横浜で行われた日本分子生物学会年会で「高エネルギー条件における線虫C.elegansの寿命短縮についての研究」という研究発表を行った。大学から修士課程まで3年間追い続けた研究を、この日の発表で区切りをつけた。
当日、会場でどうしても会いたい人がいた。面識はないが同じテーマで研究をしている先輩研究者が同じ場所で発表するのだそうだ。
「最後に存分に語りたい」二人にしか分からない世界で時間を過ごし、研究生活の最後を締めくくるということだ。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。