▲「機械要素技術展」では金具メーカーであることを全面に打ち出した

荒川技研工業(東京都渋谷区)荒川 創社長

 ワンタッチでワイヤーを固定するボールベアリングを使った金具『アラカワグリップ』は荒川技研工業(東京都渋谷区)の独自技術だ。天井から下ろしたワイヤーに天板を固定して棚をつくったり、ピクチャーレールに使用したりと、インテリアや建築資材として使われることが多い。金具の形状を変えれば支える物も変わるため、固定金具の数だけで500種類を超える。

 この技術を求める相手を探すために展示会に出展する。「JAPAN SHOP」「ジャパンホームショー(Japan Home & Building Show内)」「賃貸住宅フェア」「リフォーム産業フェア」など、建築・住宅関連をはじめ、「機械要素技術展」など新しい技術を探す人のための展示会にも出展する。最近は美術館で美術品をつるす目的でも使われるようになった。「汎用性の高い金具。われわれが気づいてないだけでまだ見ぬ可能性はたくさん眠っている。さまざまな展示会に出展するのは、新しい市場を開拓するため」(荒川創社長)

 流通の変化も展示会出展の重要性を増したと考える。企業も含めてネットで購入する人が増えたため、誰が商品を買ったのか見えにくくなり、顧客と話す機会が減った。以前は、問屋や商社を通じて、使用者の声が聞こえてきた。展示会は数少ない顧客と対面で会う場所になっている。

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