夜遊びが取り持つ縁【われらイベント人】

▲展示構成(東京都足立区)吉村勝博社長(60)

夜遊びが取り持つ縁

負けず嫌いの性格は時に人を狂わせる。
仕事に出ればおおむね良いが、趣味に出ると始末が悪い。展示構成(東京都足立区)吉村勝博社長の場合は、趣味のビリヤードに出てしまった。 

仕事仲間から誘われたのは15年前のこと。ポケットにボールを入れるだけの単純な作業がうまくいかず、気がつけば週に10回入店するほど一瞬でのめり込んだ。ボールを突くキューのコレクションは7本。
どれも20万~40万円の高価なものばかりだ。

さぞ、妻の顰蹙(ひんしゅく)を買っているかと思いきや、そんなことはない。40万円する自慢のキューは、愛妻、葉子さんからプレゼントされたものだという。
吉村社長がビリヤードを始めてまだ1年にも満たないころ、仕事を終えてせっせと練習に没頭していると、当時友人の一人だった葉子さんから、夜中に突然の電話が入った。普段酒を飲まないにもかかわらず、会合で飲まされてしまい駅で動けなくなっていたのだ。

 「こんな夜中まで遊んでいるのは吉村さんくらいのものだ」それが葉子さんが吉村社長に電話をした理由だ。

読みに間違いはなかった。

吉村社長はビリヤード場から一目散に駆けつけて、介抱に当たった。
それが二人の縁が結ばれるきっかけとなった。

酒を飲まないのは吉村社長も同じ。仕事量に比べれば、高価なキューなどかわいいものだ。
何より、ビリヤード場にいることを信じて疑われぬ吉村社長でなければ、一緒になるのはもう少し先だったかもしれない。

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