長谷川遼平のイベント取材日記(28)

 
  • 2017/12/24

聖地巡礼、生みの親は地デジ化

 (一社)日本動画協会(東京都千代田区)の石川事務局次長いわく、アニメの聖地巡礼がはじまったきっかけは2011年7月の地デジ化だという。

 デジタル放送への移行によりテレビの画質は大幅に向上したわけだが、アニメ絵を描く上で発生する絵の具の塗りむらまでが鮮明に映し出され、作品中の細かな描写がすべて視聴者に伝わるようになった。アニメの視聴者の目も肥えたため、下手なごまかしはきかない。

 そこで制作会社は実際にある場所をロケハンし、そこで撮影した写真などを基に忠実に街を描くようになった。すると今度は、ファンが作品のモチーフとなった地域を自発的に探し当ててしまうようになる。こうしたファンのマニアックな楽しみがネットを通じて拡散することで、現在の聖地巡礼というブームが出来上がったわけだ。

 「アニメファンは作品に対する愛情が強いので、関連イベントは積極的に応援するし、高額なグッズでも購入する。ただ、ファン自身が探し当てる楽しみがなかったり、地元のPRが強すぎて作品への愛が感じられないとダメ」と石川次長。ファンの気持ちで成り立つ聖地巡礼、これをビジネスに生かすのは楽じゃなさそうだ。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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