▲静岡産業振興協会赤堀和義課長

初調査 イベント305本が対象

約1万㎡の展示会場を備える「ツインメッセ静岡」を運営する(公財)静岡産業振興協会(静岡市)が、2016年1~12月に同会場で開催されたイベントによる地域経済への波及効果の調査を初めて実施した。静岡市への波及効果額は163億4000万円で、静岡県へは199億1400万円となった。

調査は16年中に実施されたイベント305本を対象に行われた。主催者・出展者の運営支出額や来場者の交通費、飲食費、宿泊費、土産代などの消費支出額をもとに算出した。

ツインメッセ静岡では、静岡模型教材協同組合が主催する模型の総合展示会「静岡ホビーショー」や静岡県家具工業組合が主催する「シズオカ[KAGU]メッセ」など大小さまざまな展示会が開催されており、16年中には延べ93万2294名が来場していた。

最も経済効果が高かったイベントは静岡ホビーショーで、4日間で7万6500名が来場し、経済波及効果は87億6700万円と推算された。出展者など業者1人当たりの消費支出額は2万8220円で、一般来場者は1万7593円だった。

静岡市は模型大手のタミヤ(静岡市)が本社を置いていることなどから、「模型の世界都市」として注目されている。こうした背景から、静岡ホビーショーには多くの模型メーカーなどが多数出展するほか、国内外から来場者が集まる。静岡ホビーショーの来場者のうち、業者の78%、一般来場者の43%が静岡県外から参加しているという。

県外からの参加者1人当たりのイベント参加による消費支出額は2万8617円だ。このうち、約5割を占めるのが交通費となる。参加のために利用した交通手段は自家用車・新幹線が多く、支出額は平均1万3237円となっている。

土産などの買い物に使用する金額は、平均2078円だった。また、土産とは別にホビーに対する支出額は平均5541円となっており、会場で物販を行うイベントでは来場者が購買に対する強い意欲を持っていることが明らかになった。

調査について静岡産業振興協会の赤堀和義課長は「(ツインメッセ静岡が)設立35周年ということで、当施設が地域にどれだけ役に立っているかということを試算した。MICEの中でも展示会は、商談を目的に来場するビジネスマンが多いなどの理由から、地域に対する経済波及効果が高いとみている。今後首都圏で開催する展示会の誘致に注力していきたい」と語った。

▲ツインメッセ静岡はJR静岡駅から車で約7分に位置する


p1050331

国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

ページ上部へ戻る