長谷川遼平のイベント取材日記(12)

都の決断はまだか

戦争では一瞬の遅れが命運を左右する。故事では「兵は神速を貴ぶ」という言葉もある。ビジネスの世界においても同様だろう。刻一刻と環境が変化する経済の流れに乗るには、強い決断力が必要だ。2019~20年のビッグサイトの利用環境を見越して早々に会場を移した主催者は、もはや勝ち組と言っても過言ではない。

東京都は昨年11月、ビッグサイトの代替会場となる仮設展示場の設置期間を、20年11月まで延長すると発表した。だが、今になって延長期間中に展示会が開けない可能性があるとわかった。

建物があっても使えないなら、ただの箱に過ぎない。利用できるかがわからないまま設置の延期を発表することは、いったい誰に何を伝えるアナウンスだったのだろうか。

五輪開催に伴う混乱を予想し、太陽光発電協会は主催する「PVJapan」の会場を横浜へと動かした。広報部長の穂岐山孝司さんは「移ったことが正しかったのか、まだわからない」と話したが、ビッグサイトを巡る状況に一喜一憂することがないだけでも、気は楽かもしれない。戦場では決断が遅れれば死に至る。それは五輪問題においても同じだと、都に告げたい。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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