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7000人の理系研究者集う
- 2016/12/20
- パシフィコ横浜
日本分子生物学会年会
国内の理系研究者が所属するNPO法人日本分子生物学会(東京都)が11月30日~12月2日にパシフィコ横浜で開催した年会に、約7500人の研究者が参加した。
年会で行われるプログラムは、3つある。国内外の研究者によるシンポジウム114枠、各研究分野の第一人者によるセミナーとフォーラム18枠、審査を通過した約3000人の研究者が1㎡四方の壁に研究内容を張り出してプレゼンを行う「ポスター展示」だ。また、展示スペースも設けられ192社332小間が出展した。
年会の中心はポスター展示だ。参加者には事前にポスター展示される研究内容が公表される。当日目当ての展示の前に出向き、研究者のプレゼンを聞くためだ。
筑波大学の加藤吉祥さん(24)の展示は「高エネルギー条件における線虫C.elegansの寿命短縮についての研究」。線虫を使って満腹が神経に与える悪影響に関する研究を発表した。
大阪府立大学の堀川彩さん(26)は「糸球体ポドサイトにおけるピューロマイシンアミノヌクレオシド応答性遺伝子の探索」。糸球体ポドサイトという細胞組成物質に関する研究内容をまとめた。
2人とも、ここでの発表を目指し研究を続けてきた。普段は会えない同じ研究をする研究者と話ができることも年会の魅力だという。
一方、ブース出展した東洋紡(大阪市)の東隆寛氏にとって、この年会は年間営業計画における最重要行事だ。普段会えない研究者と、直接話ができるということだ。
日本分子生物学会に所属するのは大学、研究所、企業で生物学研究に従事する人たちで、理学・工学・農学・医学・薬学、などの分野にまたがる。会員数は13305名で国内の学会で最大規模だ。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。