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語る手記(18)
- 2018/4/1
「お前を独立させることは、世間にバイキンをまいているようなものだ」
西武ライオンズ入団3年目の清原和博が寮を出たいと管理部長の根本陸夫に頼みこんだが、一蹴された。PL学園から鳴り物入りでプロ入りしたものの、当時から悪名高く、信用がなかった。もっとも、後に球界を揺るがす事件を引き起こすようになるとは、当時は夢にも思わなかっただろう。
8日、金融庁が仮想通貨交換業者7社に対して業務停止命令を出した。コインチェック騒動から立ち入り検査に踏み切った結果、顧客の仮想通貨の私的流用や、マネーロンダリング対策がずさんだったなど、複数の問題が見つかった。数カ月前までの仮想通貨への期待感の裏返しか、すっかり信用を落としてしまった。回復に要する時間はどれほどだろうか。
コインチェック騒動が起きた直後の1月、SBIホールディングスの北尾吉孝社長が同社を痛烈批判した記憶がよみがえる。「客を集めるCMにばかりカネを使い、肝心のシステムがおろそかだった。こういうやからはカス中のカスだ」。玉石混交の業界に待つみそぎは、まだまだ続く。
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。
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