長谷川遼平のイベント取材日記(28)

五輪問題、解決の年へ

ナイトタイムエコノミーの取材のため、金曜19時に上野の国立西洋美術館を訪れた。
昨年になって来場客増加に向けて週末の営業時間を延長したばかりだが、その数の多さに驚いた。正確に数えたわけではないが、その時点で500人はいたのではないだろうか。
入場料が一人1600円なので、そのわずかな時間だけでも80万円の売り上げが立ったということになる。延長した時間全体でみれば、一日数百万円分の売り上げが加算されるわけだ。

夜遊び市場と言われるナイトタイムエコノミーも、なるほど、官庁が必死になる理由もわかる。同日朝、東京ビッグサイトを訪れた。リードエグジビションジャパン(東京都新宿区)の「ネプコンジャパン」を取材するためだ。
会期3日目にも関わらず、ビッグサイトに通じるゆりかもめ線の新橋駅のホームは人であふれかえっていた。

経済効果で言うならば、やはりこちらの方が圧倒的に高いだろうが、五輪を巡る問題を通じて、ずいぶんと「軽視」されていると痛感する。
先日の日本展示会協会新年会で石積忠夫会長は「もう時間がない」と漏らした。日本有数の経済効果を生む場がこのまま潰されて良いはずがない。


p1050331

国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

新着記事

  1. 2022-3-22

    バーチャルオフィスの利用急増 oVice、提供開始から1年半で利用数2000社に

  2. 2022-3-18

    第43回 2年ぶりの日本への帰国 厳しい検疫を体験【今日の中国】

  3. 2022-3-8

    展示会からウェビナー営業に切り替え コストダウン・二次利用可で「費用対効果高い」【リード獲得100本連載】A・R・P(神奈川県秦野市)

  4. 2022-3-3

    DMM.com、2022年度も約60業種のオンライン展示会を開催【オンライン展示会】

  5. 2022-3-1

    認知向上のため新聞に広告出稿、DMMオンライン展示会では93社にリーチ【リード獲得100本連載】 画屋(大阪府豊中市)

  6. 2022-2-17

    オンライン営業が一般化 ウェビナーやウェブ広告からリードを獲得 @関西 総務・人事・経理Week

ページ上部へ戻る