語る手記(13)

 
  • 2018/1/10

 「総理には間違ってなるやつはいるが、横綱にそんなのはいなかった。ところがあいつだけは間違ったな」。政治家の稲葉修にそう評されたのは、優勝経験なく第60代横綱に昇進した双羽黒光司関だ。「ちゃんこがマズイ」「おかみさんにファミコンのデータを消された」などと子供じみた理由から親方とけんかし、角界を引退。プロレスラーに転向するも5カ月でクビになった。年末の話題が大相撲で占められる現在の報道も、いずれは笑い話になればいいが。

 この1年、さまざまな事件や問題が明るみに出た。年末の音楽ライブで偽装チケットの流通が発覚したかと思えば、日本最大級のグルメイベントをうたう詐欺事件がぼっ発。宝飾展で国際窃盗団の一員が逮捕され、毒グモが東京ビッグサイトに現れもした。そして何より、2020年に迫る東京五輪だ。会場の使用制限を巡る問題は年をまたいで展示会業界に影を落とす。

 60年の安保改定により全国規模で渦巻くデモ隊を前に、岸信介はこう語る。「私は声なき声にも耳を傾けなければならない。いまあるのは、声ある声だけだ」。声をあげても社会を変えられないなら、民意にどんな意味があるのだろうか。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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