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~展示場より注目商品~男性用簡易トイレ企業が購入
- 2017/8/25
▲50回の小便に対応する(左はトキハ産業(大阪市)の乙井雅之主任)
トキハ産業(大阪市)が開発した、段ボールにビニール袋を引っ掛けた男性用簡易トイレは、災害時に、数の少ない仮設トイレの大混雑を解消するために開発された。男性は簡易トイレで用を済ませ、男性用トイレを女性に開放しようというわけだ。一回用をたすごとに、凝固剤をかけて尿を固めるため、燃えるゴミで廃棄できる。一箱で対応できるのは50回までだ。
1年前の商品化以来、これまでに1000箱を売った。昨年初めて出展したオフィス防災エキスポが商品のお披露目の場となった。テレビでも取り上げられ、災害対策用に企業の購入が相次いだが、乙井雅之主任は「本当は2500売りたかった」と話す。
創業から70年目のトキハ産業は、もともと、木製家具の製造メーカーだ。家具の市場が伸びないことから、新市場を開拓するために企画開発部を立ち上げ、簡易トイレで初めて商品化にこぎつけた。商売になるならどんなことでもやる方針で、事業開発において長年培ってきた木材加工との関連性は重視していないという。
今年は、入院病棟向けの整理箱も展示し、関係者の反応を見た。「病院関係者から良い反応を得られた。後日改良点を持って、改めて話を聞きに行く」(乙井主任)
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。