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3Dターニングマシン(CNC木工旋盤)【旭川機械工業】
- 2016/11/17
木材を短時間で3D加工
長さ10㎝程度の長方形の木材が、数分でキノコへと造形される。貝殻やボウリングのピン、ワイングラスやけん玉など、造作できる形は思いのまま。そんな木材加工装置が、旭川機械工業(北海道旭川市)が開発した『3Dターニングマシン(CNC木工旋盤)』である。複雑な3次元加工を実現したのは、3Dプリンターなどに活用されるコンピュータ制御技術だ。モデルとなる造形をコンピュータに読み込ませ、マシンに搭載した円盤上の鋸(のこぎり)と錐(きり)で形を再現する。
価格は約1000万円。家具の製造工場や傘メーカーなど木材加工を行う企業に、およそ70台を販売した。技術の基となったのは、北海道立総合研究機構・林産試験場で研究されたもの。こうした複雑な3次元加工システムの開発は、製品の単価や技術的な問題から難しいとされていたが、地元のつながりから今回の開発につながった。簡単なボタン操作でさまざまな商品が制作できることから、職業支援施設や社会福祉施設にも納品されている。
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。