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不動産は物語と同じ「人」「時」「場所」で成り立つ
- 2017/5/10
- リノベーションスクール
▲建築家の大島芳彦(47)は日経メッセ内のグッドデザインエキスポで座談会に参加した
全国の地方都市で開催される地域経済の再生会議「リノベーションスクール」でリーダー講師として登壇する建築家、大島芳彦のセミナータイトルは「あなたでなければ、今でなければ、ここでなければ」だ。その中身は不動産を再生するために必要な3つの要素「人」「時」「場所」について語るものだ。
大島の仕事は借り手がつかず収支が成り立たなくなった不動産事業の再生が中心だ。新しい建物を設計するよりも、古い建物に関わる仕事が圧倒的に多い。
再生プランの作成に先立って、大島は地域探索に必ず出かける。「街のお宝さがし」と自ら話すように、不動産を価値づける周辺地域の歴史とその遺産を探索する。それは、最終的な再生プランに行きつくためのストーリーを探すのだ。
地域の人から支持されてこそ、不動産再生はうまくいく。都市再生においても同じことだ。再生案を多くの人が共有できる物語に仕立てることが成功への道だと大島は説いている。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。