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見えるものだけがコンセプトではない
- 2017/4/19
▲ジャパンゲートウェイ販売の原由記氏
「エステやサロンには頻繁に行けなくても、日々の生活に少しのぜいたくを提供すること」。ノンシリコンシャンプー「レブール」を販売するジャパンゲートウェイ販売(東京都中央区)で執行役員として広報を担当する原由記は、ブランドのコンセプトについて華奢な容貌とは裏腹に、身を乗り出して説明した。
テレビCMや小売店のディスプレイで伝えているものと思ったが、一部しか表現できない歯がゆさがあるらしい。消費者が来場するドラッグストアショーで、美容師によるシャンプー体験ブースを設けたのは、コンセプトの全体像を伝える限られた機会だからだ。同時に、商品を託す各社のバイヤーたちに向けたメッセージでもあるという。
髪を洗っている時間と空間、美容師の手触り、そこで時間を過ごす消費者。原が伝えようとしたものは、作り込まれたブースが並ぶドラッグストアショーの会場でも異彩を放った。あえて費用対効果を尋ねてみた。「十分元は取れています」と原は満面の笑みで答えた。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。