タケノコの皮むき器 アイデアの基は社長の趣味

  • 2017/3/29

▲旭川機械工業(北海道旭川市)の関山憲充社長

「かゆい所に手が届く、配慮の効いた、そして想いを込めた製品」をモットーに産業機械設備や重機器具を開発しているのが、旭川機械工業(北海道旭川市)だ。工業展などに出展しており、近年は木材を自動でカットする3Dターニングマシンなどを出品している。

そんな同社のブースで異彩を放っているのが、タケノコの皮を自動でむく「孟宗竹自動皮むき機」だ。長方形の機械上部からタケノコを投入すると、1分間に6~9本のペースで、厚い皮を剥いてくれる。主任技師を務める関山圭祐氏いわく、同製品の開発者は、同社の関山憲充社長。「うちの社長はタケノコ掘りが趣味なんですが、厚い皮を手でむくのは、ずいぶんな苦労なんだそうです。なんとか機械でむけるようにできないかと考えた結果生まれたのが、この製品なんです」という。

ニッチな商品だが、年に数台は売れる。関山社長はアイデアマンで、ほかにも趣味を生かして誕生した製品も多い。かゆい所に手が届く製品は、身近な生活が源流となっていた。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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