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吉野家も高齢者食~今月の風景~
- 2017/3/28
吉野家(東京都中央区)は、年初から高齢者向け住宅に冷凍の牛丼販売を始めている。食材を全て刻んだタイプと、店舗よりも柔らかく煮込んだタイプの2種類を用意している。味付けはほぼ同じだが、通常1杯の牛丼に2グラム使用する塩分を0・9グラムに抑えている。また、腎臓に障害を持つ人のために、リコピンも抑えている。
ケア事業推進部の秋月大輔氏は、これまで吉野家を支えてきた顧客層が高齢化しているのに合わせた施策だと話した。「当社が厳しい時期に、支えていただいたお客様が高齢化され、食べたいものも食べられなくなっているという話を頻繁に聞くようになった」すでに、施設への提供も始まっているが、イベントなどでの提供が主で、日常食に取り入られている例は今のところ少ないという。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。