- Home
- AABベトナム 日本の企業や自治体の販促支援年間250件
AABベトナム 日本の企業や自治体の販促支援年間250件
- 2017/1/17
▲ベトナムのトップアーティストNoo Phuoc Thinnのpvを日本で撮影した
現地スタッフが立案する強み
イベントを使った広告企画を得意とするAAB(大阪市)が、ベトナムでの売り上げを伸ばしている。参入から10年が経ち、年間受注件数はベトナムだけで250件を超えた。顧客は現地での拡販を目指す日本企業や、観光客を誘致したい日本の自治体や公的機関が中心だ。現地で生活するスタッフによる企画の立案が、効果を上げている。
社員の9割ベトナム人
ベトナム人向けの観光振興策では、ベトナムのトップアーティストであるNoo Phuoc Thinnの新曲プロモーションビデオの撮影を日本で行い、日本のPVをSNSやYouTubeで拡散させるプランで受注に成功した。
はじめは、日本に行きたくなるテレビ番組の制作が検討されていたが、AAB ベトナム代表の平櫛開三氏がこの企画を提案した。「ベトナムはケーブルテレビ網が発達しており、どの家庭も50程度のチャンネルから見るものを選ぶ。多チャンネルの中で人気のテレビ番組を作ることは難しい」
Noo Phuoc Thinnは老若男女に愛されるベトナムの国民的なスターだ。彼の情報を追いかける市民は多い。日本ロケの映像はYouTubeで1500万回視聴された。
10年前、一人でベトナムに乗り込み、商機を感じると、すぐに駐在事務所の開設を会社に掛け合った。それから今日まで平櫛氏の生活の中心はベトナムにある。ハノイとホーチミンの拠点には、50人のスタッフが勤務しているが、そのうち日本人は5人だけだ。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。