”第41回　日本ホビーショー”

衣服、アクセサリー、小物雑貨などの作家とそのファンが集まるイベント「日本ホビーショー」には、今年14万1894人が来場した。出展するのは手芸用品メーカーや卸・小売店、手作り商品を制作・販売する作家たちだ。今年は526社838コマが出展し、来場者、出展者とも盛況となった。次回の出展申し込みは既にキャンセル待ちとなっており、さらに規模が拡大することになりそうだ。

市場の拡大を後押しするのは、手作り商品を手軽に販売できるネットサービスだ。GMOペパボ（東京都渋谷区）が展開する「minne（ミンネ）」はアプリダウンロード数が650万件に達し、2015年は44億円の取引が行われた。アプリの利用者が参加するイベント「minneのハンドメイドマーケット」が昨年に引き続き同時開催となる。

参加者の関心は会場内で行われるワークショップに注がれる。制作物、所要時間、難易度により、参加費用が異なるが、近年は受講料よりも良質の作品を制作する講座に参加者が集まる。

年を追うごとにブースのディスプレイに力を入れる出展者が増えている。前述のネットサービスの登場で、作品を作るよりも、消費者として購入する目的で訪れる人が増えたため、出展者の販売意欲が増したようだ。

会　期：2017年4月27日（木）～29日（土）
会　場：東京ビッグサイト東4～7
参加費：前売り1200円／当日1500円
主　催：（一社）日本ホビー協会
併　催：minneのハンドメイドマーケット

国際イベントニュース編集長　東島淳一郎

2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。７年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。