春秋日本 機材故障で欠航相次ぐ

LCCの春秋航空日本(千葉県成田市)が、成田佐賀間、成田広島間の定期便の運航を、1月12~15日の4日間、前日になって急きょ取りやめていたことがわかった。耐空証明の更新という定期検査で不具合が見つかり、部品の手配に手間取ったことが原因だ。

同社は12月6、7日にも同じ理由で欠航している。佐賀空港を経由して成田へ移動する海外旅行客は多いが、同社だけでなく、観光協会や県・市の観光課も「特にトラブルはない」と事態を重く受け止める様子はない。

成田-佐賀間1月だけで5日飛ばず

不具合は、動翼を動かすためのポンプをさらに補助するためのポンプで見つかった、作業油漏れだ。検査を担当した国土交通省東京航空局安全統括室の小松茂氏によると、作業油漏れ発見後に手配された交換部品が合わず、再度部品の手配が必要になり検査が延長された。

国交省発表資料によると、春秋航空日本が飛行機の手配が整わず「機材繰り」により欠航したのは、2017年上期で全体の2.23%だった。他社はどこも0%台で、2番目に高いAIRDOでも0.44%だ(表参照)。だが、航空局航空ネットワーク部航空事業課の担当者は「(2.23%は)一般的な範囲で、問題はない。LCCに限らず予備機に余裕のない航空会社は他にもあり、機体に問題がある状態で飛ぶことのほうが問題」と話した。

春秋日本は予約客に対する欠航の連絡を予約受付時のメールアドレスに対して行ったが、一部の予約客はメールを受け取れなかった。予約客の一人は、渡航先のレンタカー会社からの連絡で欠航を知った。春秋日本は、「メールは間違いなく全予約客に配信したが、受信側のメール設定に影響された可能性もあり、状況を確認する」と話した。欠航を知らずにトラブルに至った事例はないという。

機体不足解消に向け同社は、1月16日~3月24日まで、成田広島間の朝便と、成田新千歳間について、運航の見合わせを決めた。だが、1月23日、成田佐賀便は機材繰りにより再度欠航した。佐賀市観光協会や、県や市の観光課は欠航した事実を把握しているものの「特に対応することはない」と、5日間一便も定期便が飛ばなかったことに、問題認識はないようだ。法的な問題はないようだが、今後も欠航が続けば、インバウンド誘致には大きなダメージとなる。春秋日本に改善を求めない関係者の対応を疑問視する声もあがっている。


国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎

2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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