展示会 見本市 来場者数ランキング334(5)

 

来場者数算出に一切の妥協なし

展示業界を知る人からすると、このランキング結果にはちょっとしたサプライズがある。展示会主催会社として業界最大手のリードエグジビションジャパン(東京都新宿区)の展示会が、30位の「ネプコンジャパン」まで出てこないことだ。

リードといえば出展料金の高さが複数の展示会に出展する企業の間では有名だ。それでも総計3万2000社に及ぶ企業が同社の主催する展示会に出展するのは、高い費用に見合った効果が得られるからだ。

この結果に落ち着いた背景には、来場者の数え方に厳しい基準を設けるリードの方針が少なからず関係している。「水増し無しの憲法」として掲げる算出基準では、一度受付を済ませた来場者が同じ展示会に2度目の来場をしたとしても、来場者数に含まない。また、出展者や運営スタッフは当然のこと取材で入場したマスコミも数に含めない徹底ぶりだ。

日本展示会協会の会長を務める石積忠夫社長は、協会に加盟する会員企業に同じ基準で算出することを呼びかけるが、賛同するのはごく一部だ。コストをかけてわざわざ来場者数を少なくする作業を進んで行う企業は少ない。出展企業に対して来場者数を少しでも多く発表したいのは主催者の偽らざる本音だ。

今回のランキング作成において、当社では統一した算出基準を設けてはおらず、各主催者の発表数値に準じた。その結果、このランキングで一番泡を食らったのはリードかもしれない。だが、「正直者はバカをみない」という著書まで出している石積社長だ。何度同じ質問をしても、今回我々の元に提出された以外の回答は持ち得ていないだろう。

 

リードエグジビションジャパン(東京都新宿区)石積忠夫社長

統一基準が適用されるかは別にして、偽りのない来場者数値を誰でも手に入れることができる日は近そうだ。東京オリンピックで顔認証システムが競技場施設で一般化されれば、技術・コスト両面で展示会での採用が可能になるだろう。以前「主催者がやらなければ私がやる」と話すセキュリティカメラの出展企業にも会った。受付にカメラを向ければ、あとはAIが自動で個人を識別するらしい。正直者がバカを見ることは、いよいよなくなるとういことだ。

▲ネプコンジャパン 会場風景

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